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May 2008

May 20, 2008

◆となか

東京・銀座のど真ん中に戦後間もなく建てられた西洋料理店「みかわや本店」が、取り壊される。隣接する三越銀座店が新館を増築するためだ。ツタがからまるしゃれた洋館には、作家の池波正太郎さんら昭和の文化を築いた著名人が訪れた。有名ブランド店の出店・改装ラッシュの銀座から、古き良き面影がまた一つ姿を消す。

1948(昭和23)年、今の店主渡仲耐治さん(63)の父親が銀座4丁目に開いた。戦後の焼け野原に木造の白い洋館。銀座にトウモロコシ畑があった頃だ。食糧難の中でも、味のわかる客に応えようと食材の調達に力を入れ、当時は珍しかった銀製の皿も使っていた。開店以来、カニクリームコロッケに旬の野菜を添えた「カニコロケット」が変わらぬ人気メニューだ。

ビルの谷間の2階建て。30年前に植えたツタが壁のすき間から店内にも入り込んだ店には、日が落ちると、黒沢明監督や歌舞伎役者、文人、銀座のだんな衆が集った。跡地周辺には、三越が地上13階、地下6階の新館を建てる。完成は10年秋。店はその中で再スタートを切る。

渡仲(となか)耐治

May 18, 2008

◆さなげ

政府の中央防災会議専門調査会は14日、中部圏や近畿圏の内陸直下で大規模な地震が起きた場合の経済的な被害想定をまとめた。被害額は、大阪市中心部を走る「上町断層帯」の地震では、建物倒壊などによって約74兆円、愛知県の「猿投-高浜断層帯」では約33兆円に達する。専門調査会は今年度中に、具体的な被害軽減策を盛り込んだ「地震対策大綱」を策定する。
 
猿投(さなげ)

May 16, 2008

◆こうけつ

中国の内陸部は、北側のユーラシアプレート(岩板)と南側のインド・オーストラリアプレートがぶつかり合っており、ひずみがたまって地震が多発する地域だ。四川・雲南地震活動帯とよばれ、過去にもマグニチュード(M)7級の地震がたびたび起きた。

米地質調査所によると、地震の規模はM7.8、震源の深さは10キロと浅い。東京大地震研の纐纈一起教授は「内陸の活断層地震としては世界最大級で、阪神大震災の20~30倍だ。大地震が浅いところで起きると長周期地震動も発生しやすい」と指摘する。

纐纈(こうけつ)一起

May 14, 2008

◆いんぜん

巨人は11日、中日相手にハツラツ“ヤングG”が大暴れだ。育成選手出身の隠善智也外野手(23)がプロ初スタメンで3安打3打点するなど、亀井、坂本、脇谷の若手カルテットが計6打点をマーク。チームは5割復帰に王手をかけた。

2年目の今季、オープン戦8試合で打率・286をマーク。3月21日に支配下選手となった。この日のスタメン年俸総額は15億4230万円。そのわずか0・3%にしか当たらない480万円の背番号99がチャンスを生かした。

隠善(いんぜん)智也

May 12, 2008

◆たいが

9歳のジャズドラマー大我が「TIGER!」(コロムビア)でCDデビューした。身長128センチ。あどけない笑顔の少年だが、演奏を目の当たりにするとびっくりする。アドリブだろうが何だろうが、体が自然に動いている。スローなバラードになれば、スティックをブラシに持ちかえ、シャッシャッ……とすました顔でやっている。

本名は鬼束大我。名前の通り、運動用品メーカーからロゴ入り衣装の提供を受ける。両親が大のジャズファン。「母親のおなかにいる時からジャズを聞かせてました」と父の敏史さん。4歳でフライパンをたたきだす。5歳の誕生プレゼントが子供用のドラムセットだった。6歳の時、ベーシスト西山満のサポートでライブに参加、日野皓正、エディ・ヘンダーソンらとも演奏した。昨秋、秋吉敏子とも共演。日野の助言で呼び名をTIGERにしたという。

鬼束 大我(おにつか たいが)

May 10, 2008

◆しもこしきじま

離島医療の喜びや悲しみを描き、テレビドラマとしても人気の漫画「Dr.コトー診療所」。その主人公のモデルになった医師が鹿児島県薩摩川内市の下甑島にいる。瀬戸上健二郎さん(65)。県本土から赴任し、30年近く診療所長を務める。「コトー」のヒット以来、若者の訪問が相次いでいるという。

同県西部の串木野新港から高速船で西へ約2時間半。下甑島の手打港で船を下り、歩いて20分ほどの集落内に手打診療所がある。夜間や休日も急患がある。代わりの医師がいない限り、島を離れない。客が来れば酒も付き合うが、「1年にビール3本あれば足りる」。そんな生活を続けるうちに、妻は出産し、子どもたちは地元の学校を卒業した。

下甑島では高齢化が進み、人口は減少している。だがドラマを見て、小学生から大学生まで、若い世代が島を訪れるようになった。研修先に島を選ぶ新米医師も。島民と交流する彼、彼女らが「新しい風を運んでくれる」と瀬戸上さんは歓迎している。

下甑島(しもこしきじま)

May 08, 2008

◆なきまつり

奥州藤原氏二代基衡の夫人の命日の4日、岩手県平泉町毛越寺の僧侶15人が執り行う「哭き祭」と呼ばれる奇祭が、同町の観自在王院跡であった。すすり泣くような読経と、柩に見立てた輿を僧侶らがかつぎ、「なきこ」と呼ばれる従者も加わった葬送の列が阿弥陀堂を3周、夫人の墓碑に向かった。祭事が始まった時期は不明とされるが、妻の死を悼んだ基衡の心情を現代まで伝えるものとして知られている。

哭(な)き祭

May 06, 2008

◆きゅうしゃかい

旧型の自動車やオートバイで暴走行為を行う「旧車會」の活動実態を把握しようと、警察庁は来月の「暴走族取り締まり強化月間」に合わせて、初の実態調査を行う。暴走族が減少傾向にある中、旧車會は全国各地で増加しており、メンバー構成などの把握が必要だと判断した。

もともとは、70~80年代に製造された車やオートバイの愛好家がツーリングなどを目的に仲間を募ったグループで、「旧車会」と呼ばれた。爆音の出るマフラーや、車高を低くする(シャコタン)などの違法改造し、暴走行為など違法行為を行うグループを、警察庁は「旧車會」と呼んで区別している。

旧車會(きゅうしゃかい)

May 04, 2008

◆はつかいちし

中本 利夫・ウッドワン取締役名誉会長が1日、肺炎で死去、78歳。葬儀は親族のみで行う。社葬は20日午前11時から広島県廿日市市はつかいち文化ホールさくらぴあで。葬儀委員長は住友林業社長の矢野龍さん。喪主はウッドワン社長の次男祐昌さん。

総合建材メーカー、ウッドワン会長当時の03年、競売直前に真作と判明したゴッホの油彩画「農婦」を6600万円で落札した。96年に開館したウッドワン美術館(旧住建美術館、廿日市市)の館長も務めた。

廿日市市(はつかいちひ)

May 02, 2008

◆たいじ

和歌山県太地町に、海に向かって口を開けて行き先のないトンネルがある。約6億円かけて12年前に完成したまま放置されている県道の一部。橋を架けて湾の対岸と結ぶ計画だったが、財政難で頓挫した。使い道のない事業の借金返済には道路特定財源も充てられている。

JR紀勢線の車窓から一瞬、海辺の山肌にぽっかりと黒い穴が見える。96年に完成した県道勝浦港湯川線の「岩屋トンネル」(全長176メートル、幅10.75メートル)だ。県によると、県道は78年に都市計画決定され、両端の計2.4キロは80年代に開通した。残った未開通区間の約1.6キロは94年に着工され、岩屋トンネルなど計780メートル分が歯抜け状態で完成。だが、他の部分は手つかずのまま02年に工事が止まった。01年に誕生した小泉政権が「改革」を訴えて公共投資関連予算を削ったからだ。

太地(たいじ)

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